両生(性)類の青木君から、紹介を受けたNです。
最近、試練が多いので、そんな話題をひとつ。
社会に出ると、「乗り越えられない試練はない」とよく言われます。
確かにその通りだと思います。
私にも今まで色んな類の試練がありましたが、
何とか乗り越えてきました。
ですが、過去には何回か「もうだめポ」と思った瞬間がありました。
では、私が今まで大人の階段から落ちそうになった「試練」ベスト3を。
第3位「イルカと海上保安庁」
これは、大学生時代の話です。
浜松町で飲んでいて、
ふとしたことからジャンケン大会になり、
負けた人が「このまま朝、小笠H行き」という罰ゲームでした。
翌朝10時、皆に竹芝桟橋から見送られ船に乗りました。
なんやかんや28時間後に、船酔いと共に到着。
気分転換にそのままイルカウォッチングへ。
初めてのイルカにワクワクしながら、いざ海へ。
夢中にイルカを探し、
ふぁっと海面へ顔を出したら・・
「どこだここ!?」
綺麗な水平線が360度。
15分後に硫黄島から来た海上保安庁に吊り上げられました。
怒られました。
それからは、海は「見る物」と思っています。
第2位「半蔵門線と電車男」
これは、小学生時代の話です。
まだ、半蔵門線が半蔵門までしか開通していない時。
まだ、トンネルが工事中丸出しで歪な形状であった時。
電車好きだった私は、ホームの下が気になって気になってしょうがなかったのです。
「下には何があるのだろう」と頭デッカチの私が覗き込んでいると、
急に目の前が真っ暗に。
気がついたら両親や駅員、警察に囲まれて「駅長室」に。
怒られました。
それからは、紫色と駅員さんが苦手です。
第1位「モアイ像と寝坊僧」
これは、卒業旅行の話です。
ナケナシの金でふらふらと世界を歩いていた時。
最後の目的地として「イースター島」を選びました。
フリーチケットだったので、
なんやかんや各地を廻りながらイースター島へ辿り着き、
世界の果てで充実した時を過ごしました。
そして最終日。
仲良くなった仏人と日本人と最後の夜を。
朝日を迎えるまで楽しく過ごしました。
10時の飛行機であったため仮眠するために、宿へ。
荷支度を終え、布団に入りウトウト仮眠。
眩しい陽光で目が覚め、「日本に帰って働くか!」と感慨に耽りながら外へ。
しかし、何か様子がおかしい。
いつも朝日を背にしているモアイ像の後ろに太陽がない。
頭が混乱しながら辺りを見渡したら、
夕日スポットに太陽が・・・。
今日は3月27日。
入社式は4月1日。
配属先への引越は3月31日。
何も用意していない。
引越先も知らない。
時差は22時間。
日本までは最短で42時間。
次の便は明後日。
ポケットには30$。
電話交換台終了。
色んなことが脳を駆け巡りました。
この時は「終わったーー」と思いました。
半分諦めました。
4月2日に成田で「クビ」を宣告されると思いました。
成田退職。
なので、すげぇ、あれこれ考えました。やりました。
急遽英語の辞書を買いました。
一生懸命ポルトガル訛りの英語を聞き取りました。
何とかしろよ!と何回も日本語で叫びました。
結局、数時間の寝坊が5日間影響しました。
家には3月31日の夕方5時に着きました。
しょうがなく、引越したフリして翌日の始発で名古屋に向かいました。
今日までバレていないので、怒られていないです。
それからは、「超えられない試練はない」と少し思えるようになりました。
そんな、大自然な試練の話でした。
次は、
「食べ物は何が好きですか?」の質問に、
「赤色!」と答えたとか答えてないとかの、
両性類ではない、青木さんです。