全国高校野球選手権大会第103回大会が閉幕しました。
ベスト4はすべて近畿勢という関西出身の私にはなんとも見ごたえのある今大会でしたが、
なぜ高校野球はここまで多くの人の心を動かすのでしょうか。
球児のひたむきに白球を追う姿、負けたら高校野球が終わるという毎試合の緊張感、
監督と選手、選手間の友情。様々な感情が入り乱れそれに自分自身を投影して
昔の自分、今の自分を俯瞰してみる機会となっているからではないでしょうか。
私自身もそのうちの一人です。
私は競合ひしめく地域のいわゆる弱小チームに所属していました。それでも一生懸命練習に取り組み、
主将に就任した最終学年では私学大会ベスト8。秋季大会一回戦コールド負けのチームでしたが、
冬季練習を自ら設定した練習メニューで追い込み、チームでは嫌われ役、毎晩寝るときには
胸騒ぎがするほど精神的にも追い込まれながら過ごしました。
最後の夏の大会、一回戦でベスト8常連校と対戦。
1点リードの9回裏に2点を入れられサヨナラ逆転負け。
負けた瞬間はなぜか冷静に、最後まで主将としての責務を全うしようとチームメイトに声を掛けました。
しかし、試合後、一番の練習相手でもある相方に声を掛けて、みんなと離れ話していると涙があふれ、
立てなくなるくらい号泣しました。
この時ほど、感情をコントロールできなかったことは後にも先にもありません。
目標を立て、それに向かってできることを全力で挑んでいたからこそ、悔しくてたまらない思いをしました。
今の自分はそこまでなにかに打ち込めているだろうか。
高校野球を見ながら毎度その時のことを思い出し、今の自分と照らし合わせて考える時間にしています。
誰かのために責務を全うする、それが自分自身を成長される糧になると信じ、お客様の夢を叶える
手助けができるという可能性に満ちたこの仕事を誇りに持って取り組んでいきたいと思います。