先日、大きな買い物をしました。グランドピアノを購入しました。
グランドピアノといえばスタインウェイが有名ですが、近年注目されている
イタリアのファツィオリなど多種多彩で選ぶのが大変です。
購入したのは「Shigeru Kawai」です。
このピアノは2021年のショパンコンクールにおいて、「Shigeru Kawai」を選んだ人が6名で、
その内3名がファイナル進出と大きな話題にもなったピアノです。
河合楽器は世界一のピアノ作りを目指すというビジョンを掲げており
しっかりと遂行されていると感じます。
商品が気に入ったのも大きな要因の一つですが、それでも購入に至る最大の要因は営業の方でした。
(肩書は表参道担当のミュージックアドバイザーです)
アドバイザー以外にも、店舗で自身のコンサートを開催、海外有名ピアニストの対応など
多岐にわたり活躍しています。
この営業の方は、基本的にとても若く印象が良い、対応が早い、知識が豊富、
ピアノが驚くほど上手い方です。
しかし私が一番感銘を受けたのは、対応の軸が「購入する側の立場に立って」お話をしてくれます。
そして「ピアノを弾く側の立場に立って」お話をしてくます。知識をひけらかしたり、偉ぶったりしない、
全く軸がブレない正真正銘のアドバイザーです。
本当にどれだけ助かったでしょうか!
因みにピアノを弾くのは息子です。
つまり購入する私の立場、ピアノを弾く息子の立場で各々にしっかり対応してくれたという事です。
いまや息子はカワイの「営業の方」の枠を超え、「尊敬する人」「憧れの人」になっています。
そしてカワイの大ファンになり、カワイのYoutubeチャンネルで1日20回くらい毎日動画再生して
トリコになっています。納品された今、Shigeru Kawaiを弾く事がとても楽しく充実しているとも言っています。
営業一人の力はとても大きいとつくづく感じさせられました。
インターブレインズもクライアントの立場で、住まいを購入される立場にたつ事を経営方針として掲げています。
あと10日ほどで2023年が明けます、より一層お客様の立場に立ち寄り添っていきます。
お世話になります、営業のKです。
突然ですが、作家の村上龍が、映画監督として映画を製作した際に、
ハリウッドの映画プロデューサーに言われたことを書いたエッセイを急に、思い出しました。
「映画・物語は人が穴に落ちて這い上がるか、穴に落ちて死ぬ話しか2つのプロットしかない。」
ほとんどの物語は穴から這いあがるパターンばかりですが、
今回は「穴に落ちて死ぬ」方の、シュールなフィクションをご紹介します。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
歌手のビョーク主演の映画。
盲目の女性が一人で生きていき、これでもかという
ぐらいつらい目に何回も遭遇します。しかもずっとです。
なのにミュージカルという手法をとっており、最後は
ハッピーエンドであって欲しいという観客の期待を見事に裏切ります。
自分の中では、何度も見たくない映画ランキング上位です。
上映中、とにかく悲しいことが執拗なまでに続きます。
「レディー・ジョーカー」
高村薫の小説です。
現代小説ではテーマとされなくなった差別や貧困。
この物語では表面化されていない社会の片隅にいる人々の
犯行動機を暗示しながら、グリコ・森永事件を模した企業恐喝の
犯罪を描いています。最後のシーンでいろいろなことがクリアになると
思いきや、もやもやした余韻を残しつつの傑作でした。
そのもやもやこそが、テーマになっていることにかなり後になってから
気づきました。
「12モンキーズ」
ブルース・ウィルス主演の近未来SF映画です。
この映画の構成がすごいのは、主人公の記憶をフラッシュバックさせながら
物語が進行することで、うっすらとオチを予想させるところです。
想定したことにはならないよな、という希望的観測を持ちながら見ていると
やっぱり悲しい話で終わります。
観客のうっすらした希望を最後になって奪ってくれます。
すべての物語はできればハッピーエンドであればいいのですが、
現実では、いい結果に結びつけるのは、自分(たち)の言葉や行動力であると信じ、
前向きスタンスで仕事をしている私たちに、ぜひご発注をお待ちしております。