お世話になります、営業のKです。
突然ですが、「三つ数えろ」というオトコマエな映画があります。
レイモンド・チャンドラーの「大いなる眠り」という原題の小説を
そんなにオトコマエではないハンフリー・ボガードが演じたハードボイルドな作品です。
劇中で、主人公の私立探偵が、
「強くなければ生きてはいけない。でも、優しくなければ生きていく資格がない」
という一度は使ってみたい、非の打ち所がないキザなセリフがあります。
今回は、名作からではなく、市井の方々から心に残るキザなセリフを、
ご紹介したいと思います。
1つめ
「またゼロからだな。」
2011年3月11日の東日本大震災時のTV報道で
震災と津波で自宅が浸水し、家の中が泥まみれになっている被災した高齢者の方が
自宅の掃除をしていた時に、インタビューされて答えたセリフです。
家の外に泥を出すという果てしない作業をしながら、
こんなポジティブにものごとを考えらえるのはスゴいことだと
唸らせられたセリフです。
2つめ
「腹が減ってるなら、言ってくれたら
いっぱい食べさせてやるのに。」
2021年の秋ごろだったでしょうか。コロナ禍のためか、農作物の窃盗被害の
ニュース報道での中で、被害農家のインタビューの回答です。
丹精込めて作った作物が盗まれた時の精神状況で、こういう答えを
出せる人が世の中にいること自体が、勇気を与えてくれました。
3つめ
「いらないものから、先になくなるんだよ。」
20世紀末、わたしが学生時代のことです。日本で買ったお気に入りの
携帯灰皿を持ち、アジア諸国に長期間、貧乏旅行していたときのことです。
当時はどこの国も、喫煙率が高く、バスの中、レストランでも
そこら中に喫煙者がポイ捨てしている時代でした。
白い目で見られながらも、その灰皿を見せびらかして使っていました。
しかし、ある時、どこを探してもその灰皿が見当たりません。
もう役には立たない、その携帯灰皿を必死になって探しました。
その時、たまたま現地で一緒にいた日本人の先輩が
右往左往している私に言ったのが、このセリフです。
「そうだ!本当に必要なものは、なくならないのだ!
その時、その場所で必要なものにならなければ、いけないのだ!」
とアジアの片隅で、慧眼しました。
長い言葉では相手に伝わらない場合もあります。
逆にちょっとした言葉が、人を動かす場合もあります。
広告に携わる人間としてこういう感性を持ち合わせたいと思う
今日この頃です。
そんなナイーブな感覚をもつ我々にぜひご発注お待ちしております。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: キザなセリフ
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.interbrains.com/cmt/mt-tb.cgi/928