人が初めて見聞きした事を理解する時、
大きく分けて2つの思考タイプに分かれます。
それが、「文字思考」と「絵図思考」です。
※この言葉は私が勝手に付けたもので、
こうした専門用語があるわけではありません。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
■「絵図思考」の人
自分はこっちのタイプです。
企画書や広告コピーなど、漠然としたイメージを
テキスト化してアウトプットする業務が多いので、
私を知る人は意外に思うかもですが、私の脳内は
「絵図思考」の典型的なタイプです。
「絵図思考」の人は、テキストの初期情報をそのまま、
一度見聞きしただけでは、深く理解が出来ません。
したがって一旦「図示化」します。頭の中で描いたり、
紙に図形を書いて、情報や議事を可視化してから、
ようやく深く考える工程を始められるタイプです。
数字については、数字情報としてより絵図情報として
強く受け取ってしまうので、別の数字を見た時に、即座に
「高い、安い」と、数字的判断ができなかったりします。
打合せだと、まず最初はしゃべりません。
発言を聞きながら頭の中で図示化をして整理しています。
整理ができてから、ようやく発言するのがこのタイプ。
このタイプは、報告書でも企画書でもデザインでも、
完成形が可視化されるほど、モチベーションが刺激され、
思考速度が高まります。このタイプが仕事を早く進めるには、
ラフで構わないので、まずは初動の文字情報を図示して、
思考を少しでも見える化していくことがポイントです。
■「文字思考」の人
こんな話があります。
プロ棋士が手筋を読む時は、脳内に将棋盤を
思い浮かべて、脳内で駒を動かしているそうです。
これは言わば、高度な「絵図思考」です。
一方で、多くのプロ棋士が「理解できない」と
口を揃える独特の読み方をする棋士がいます。
それが、棋界を席巻するあの藤井聡太七冠。
彼は『符号読み』という特殊な読みをするそうです。
『符号読み』とは、「4六銀、2二飛」など、
文字と数字で表す棋譜の符号をそのまま
脳で処理しながら手筋を読んでいるとのこと。
「文字思考」の究極形が藤井七冠かもしれません。
いきなり頂上レベルの話で説明してしまいましたが、
とにかく「文字思考」の人は、文字&数字情報を、
直接的に脳で処理しながら物事を理解できます。
会議レジュメを作るのも早いし、議事録出力も早い。
報告書も早い。会議序盤から発言が多い人もこのタイプ。
数字にも強く、数字を明確に数字情報として覚えて、
別の数字を見た時に瞬時に比較判断できる人です。
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■まとめ
それぞれのタイプの人が、自分の長所を最大限活かせる
業務だけ出来ればよいですが、時には苦手な業務も
見様見真似で踏ん張らなければならない時もあります。
そんな中でも、互いの長所短所を理解し、役割分担し、
苦手パートのやり方を、互いに参考にし合って取り入れ、
互いの歯車を組み合わせながら、どんな状況になっても、
最大効率を維持して業務を回していけるとよいですね。
5月より首都圏本部に転勤になりました営業のKです。
ダンボールへの荷造りは一夜漬け、ヤ◯トのお兄さんをスッピンパジャマでお出迎えという、
少々情けない引越しとなりましたわたくしですが、以後どうぞよろしくお願いいたします!
今回は異動前の名古屋本社のお客様とのお仕事のお話です。
あるプロジェクト立ち上げでシアター制作をさせていただいた会議でのワンシーン。
「ありきたりな感じのザ・不動産シアターではなく、何か変わったエッセンスを取り入れたいです」
「映画の序章のような、惹き込まれるような」
「隣接する大型公園を借景にして風の音とか、鳥の囀りとか...」
そんなやり取りの中で、このブログタイトルの
「1/f(エフブンノイチ)ゆらぎ」
がふと頭に浮かびました。
皆さまも、なんとなーく耳にされた事がございますでしょうか。
このワードを解説させていただきますと、
パワー(スペクトル密度)が周波数 f に反比例するゆらぎのこと。
ただし f は0より大きい、有限な範囲をとるものとする。
なんだか難しいですね...。
もう少し簡単に申しますと、自然界に存在するものには、必ず「ゆらぎ」があります。
一定に見えても厳密には一定でありません。
例えば...
私たちの心臓の音。
ろうそくの炎の揺れ。
波が満ちては引くリズム。
木漏れ日。
雨音。
いずれも一定のようでいて、実は予測できない不規則なゆらぎがあり、それが「1/fゆらぎ」です。
この"ゆらぎ"が大きいと
意外性・突発性が高く、次に何が起こるか分からないので人は不安になり、
逆に"ゆらぎ"が小さすぎると
安心ですが単調で変化がないので飽きてきます。
1/fゆらぎは、上記の要素が適度に組み合わさったもので、居心地のよい空間と情報を与え、
人の心を落ち着かせる効果があると言われています。
今回のシアターではこの要素を意図的に随所に取り入れました。
これからいよいよオープンになる本プロジェクト。この映像がご来場者様へのおもてなしになり、
リラックスした気分で、物件を検討いただけるスイッチになることを願うばかりです。
今後も商品やその土地のベネフィットをエンドユーザーに届けることを大前提としながらも、
こうしたギミックを交え観る人、受け取る人の琴線に触れるようなプロモーションを
していけたらと思います。
私自身、これから新しい土地で新たなご縁が繋がり、刺激的な毎日になると思いますが、
時にはこのゆらぎの力を借りて、肩肘張らずに笑顔でクライアントの皆さまのお役に立ちたく存じます!
桜の頃が過ぎ、あっという間にほのかな暑さを感じる季節になりました。
心なしか、側道の緑も色濃くなり、ハナミズキの花が白とピンクに美しく開く様は早くも初夏の訪れを感じます。
お久しぶりです。平成の清少納言こと、営業のOです。嘘です。
毎度、季節の説明からブログを始めておりますが、特段気にかけているわけではなく、日本人らしい
話の切り出しがこのくらいしか思いつかないからであるのは、此処だけの話でございます。
さて、春と言えば創作の時期でもあり(?)、ついこの間は国際展示場で行われたコミケ(のような物)に
参加してまいりました。
友人と二人で締切に追われる四月はなかなかに充実しており、入稿した直後は「もうこんなこと二度とやらん」
と思うのに、ふたを開ければまた参加しようとしており創作の魔力と言いますか、なかなか情緒がせわしない
ゴールデンウィーク初日でした。
友人たちと各自の原稿を交換しあい、お互いの文字校正をしているときに何点か表現について
意見を交わす事がありました。
問題になったのは「しゃばしゃば」と「ぶつくされる」。
それぞれのルーツは祖父母までたどると、
私は、山形、茨城、神奈川(私の生まれ育ちは東京)
友人Aは、愛知、茨城(本人の生まれ育ちは埼玉)
友人Bは、広島、長崎(東京に来て10年近く経っている)
なかなか日本を2/3は横断できそうな面子です。
友人Aの原稿にある「しゃばしゃば」について、この表現は解けたかき氷に使われており、
あまりにもナチュラルに文章に入れ込んであったため、最初は気が付かなかったのですが、
よくよく考えてみるとこれは立派な方言で、調べてみたところ主に東海から近畿地方で用いられるとの事でした。
しかし問題は、友人Bが「「しゃばしゃば」は使うけれども、かき氷とか溶けるべくして溶けた固形物には使わない、
「しゃばしゃばしたカレー」みたいにもともと固くある物が緩い表現に使う」と言い始め、少しの地域の差が
同じ言語でもニュアンスを変えてしまうという事が浮き彫りになりました。
また、「ぶつくされる」の表現は私の原稿にあり、個人的には「ふてくされる」に近い感覚で使用していたのですが、
探してみたところ全くそのルーツは見当たらなく、かろうじて同じニュアンスの物をSNSで使用している人がいるのを
確認できたくらいでした。
友人A、Bも「なんとなくわかるけど、聞いたことも使った事もない」との事で、わたしのこの言葉が
どこから来たものなのか、わからずじまいでした。
(友人Aは「私なら、ぶーたれる」Bは「ぶつくさういう」との事で、ここでもまた地域や感覚の違いが生まれる結果になりました。)
今回議論になった内容は広告表現にはなかなか使われない単語でありましたが、人によって、しまいには
句読点の有無さえ、ニュアンスの違いになってくるという事を身近に経験できたことは、今後コピーを書く上で
大切になってくるなと良い経験ができました。
気温の不安定な時期が続きますが、皆様お体ご自愛ください。