IBクルーブログ 日々奮闘するIBクルーの日常をご紹介!

とことことんとんとことことん
 冬も深まってくるはずの12月半ば、
つい最近も日中は20度になる夏日を観測する天真爛漫な気候に辟易しつつ、
夜の冷え込みに震える今日この頃ですが、
皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

つい最近のことです。
キッチンで料理をしている最中に
急にリビングの壁を叩く音が聞こえてきました。
とことことんとんとことことん

しかしここは角部屋で、とことこと小刻みに鳴る壁は、
その向こうに何もないという事実を抜かせば
陽気にもとれるテンポでずっと鳴り続けます。
少し恐怖を感じながら、
最近のマイブームであるホラーゲームの動画を見ながら、
適当に作った夕飯を食べ、洗い物を済ませたその間も
とことことその音は絶えず鳴り続けていました。
とことことんとんとことことん

時間にして小一時間ほどでしょうか。
なんだか奇妙に思えてきて、
換気のためにこの部屋に唯一あるベランダに続く窓を開けようとすると......。
とことことんとんとことことん

その扉はびくともしません。
まるで窓枠にひっつくように固く閉ざされた引き戸を、
力いっぱい引いていると耳の奥がきゅっとしまる感覚がして、
それから少しの頭痛と眠気を誘ってきました。
これが俗にいう、怪奇現象というやつか!?と少しの恐怖と大きな好奇心がぼぉとする頭を支配したところで、帰宅する前に見たホラー映画を思い出し、
散々映画の内容を「悪魔の仕業だ!」と馬鹿にしていたことのツケが回ってきたのだと少し後悔しました。

今からでも何か自体を改善できる事はないか......。
そのきっかけになるものは......
帰宅からの行動を振り返ればなにかわかるかもしれない。
恐怖と淡い期待はセットで初めて病みつきになる興奮を書き立たせてくるとは
このことなのだろうかと、鳴る壁に対峙しながらしばらく考えました。

まず、部屋にあるエアコンを点けて、少し寒くなった部屋を暖めている間に、部屋着に着替えた。
そこからは、手を洗って料理を使用と冷蔵庫を開け、食材を取り出す。
肉を炒めるのに、狭い部屋に臭いが充満しないよう換気扇を一番強くして点けて......。
そういえば換気扇を可動させたのは、久しぶりではなかったか?
少し寒いくらいの室温が好きな私は、
夏の終わりから本格的な寒さを感じるまで
ずっと換気するのには窓を開けており、
そもそもちょうどよい気温に、エアコンをつけるという事もしていなかったため、室外機と換気口の周りが駆使されたのが一か月半ぶりであったという記憶が、
するすると思い出されてきました。
そこからはもう、なんて事ありません。

すぐさま換気扇を止め、一度エアコンのスイッチも切ってしばらくすると
壁のとことこ音は収まり、ついでとばかりに開けた引き戸も、
防犯ガラスの重さによる抵抗のみで、
外の冷たい空気を潔く取り込むかのようにするすると開きました。

つまりは狭い1Kで、
出ていく空気と取り込む空気のバランスが久しぶりに崩れた事により
生じた気圧の変化で換気の配管にあった何かが壁を叩いていただけだと、
そういう事でした。

 すべての物事には何かしかの理由がちゃんとあり、
大切なのは、ピンチが訪れた時に冷静な分析が必要である事。
それから割と新しい物件の密閉性はすごく、
11月後半まで室内の温度はほぼ一定に保たれるほど暖かいという事でした。
 
不動産の進化は怪談さえ生み出す。
人を選ぶ内容かもしれませんが、
いつかはこんな物語的な広告の導入が不動産でもできたら面白いなと
思いつつひそかな夢でもあります。

 季節外れな話題ではございましたが、
こたつでアイスならば、こたつでホラーも悪くないのではないでしょうか?

とことことんとんとことことん......
今はもう換気扇とエアコンを同時につけてもならなくなりました。
もしかしたら本当は、
一人暮らしのこの部屋にしばしの間、同居人がいたかもしれません......。

| カテゴリ : 営業C.O |  |

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