2024年2月 7日 12:07
2024年、早くもひと月が経ちました。
いやとにかくですね...、元旦早々の地震に始まり、
航空機事故、大御所芸人やサッカー選手の醜聞等々、
ヘッドラインを二度見するレベルのニュースが
乱発しまくりのとんでもない1ヵ月でしたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
***
様々な大きいニュースがありましたが、個人的に
一番衝撃だったのが例の漫画原作ドラマの一件です。
原作者の方のご冥福をお祈り申し上げるとともに、
自分の仕事や興味と重ねて色々と考えさせられました。
この一件は、ドラマの制作の事前段階において、
漫画原作者から強い要望があったにも関わらず、
その意向をドラマ制作側がスルーをして業務を進め、
最後は原作者が自ら脚本を書く事態となりました。
我々の仕事に置き換えれば、住宅会社の担当の方が
広告会社からデータを引き揚げ、自らコピーを書き、
Macで版下データ作ってるような状況と同じですから、
あってはならない異常事態となっていたわけです。
一体、何故そんなことになったのでしょうか?
***
件のドラマ制作は下記の通りに進めれていたようです。
¬―――――――――――――――――――――――――
原作者 ⇔ 出版社窓口 ⇔ プロデューサー ⇔ 脚本家
―――――――――――――――――――――――――
原作者と脚本家が直接対面で話すことなく進められ、
原作者の要望が無視された原稿が、原作者宛に何度も
上がっていたとのこと。上記業務ラインのどこかで
意図的に何らかの指示が出されていたのでしょう。
『プロデューサーと脚本家が
原作者の要望を知りながら勝手に改変した』
『原作者の要望が、出版社とTV局の間で
ビジネス的に折り合わず、要望と違う条件で
出版社とプロデューサーが裏で妥結していた』
巷では勝手な憶測が飛び交っていますが、
常に中心にいるのはプロデューサーなんですよね。
脚本家にどう指示したか。出版社とどう握ったか。
すべてはプロデューサーです。
間違いなく言えることは、あまりにも
原作者が軽んじられているということです。
「原作者は使用許可を出した時点で用済み」という
本心を隠そうともしないのが正直キツいですね。
0から1を生む者と、1を10にする者、
この2者の価値は等しく扱われるべきだと
自分は思っていたのですが、現実は違うようです。
***
このニュースは、色々と考えさせられた一件でした。
仕事上、常に「作る人」とお付き合いしますし、
素材等で色んな創作者の力をお借りする時もあります。
自分は作り手の方にも寄り沿って仕事したいですね。
顧客に対する時と同等の誠実な対応を心掛けたいです。
現在の日本は、世界で最も創作力に優れた国ですが、
AIの台頭など、創作活動の将来を不安視する人もいます。
日本はもっと「0から1を生む人」を大事にしないと、
今後そういう人が出て来なくなって、やがては
何も創り出せない国になってしまうかもしれません。
| カテゴリ : 営業 T.H | |
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